賃貸物件をリノベーションする際に、大家さんが押さえておくべきポイントと注意点

賃貸物件をリノベーションする際に、大家さんが押さえておくべきポイントと注意点
築年数が経過した賃貸物件を所有していて、お悩みの大家さんも多いのではないでしょうか。リノベーションによって、賃貸物件の魅力をアピールするのも1つの方法です。この記事では、賃貸物件をリノベーションするメリットや、リノベーションする際のポイント、注意点などをご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

賃貸物件をリノベーションするメリット

リノベーションにはさまざまなメリットがあります。どんなメリットがあるか、以下で詳しく見ていきましょう。

工夫次第で入居希望者に選ばれる

借主が賃貸物件を探す時に、重要視するポイントはさまざまです。「日当たり」や「部屋の間取り」、「トイレ・お風呂が別」といったニーズもあります。築年数も新しい方が望ましいでしょう。すべての条件を満たす物件はとても高価です。リノベーションで部屋がきれいになり、設備が整っていれば、新築物件よりも安い価格で魅力ある物件をご提供できます。

家賃アップにつながる

新築の賃貸物件ほど家賃を上げることはできませんが、古いままの物件よりは、家賃を上げられます。利便性も治安もよい場所であれば、築年数を感じさせない物件は需要があるのです。新築物件には手が出ないけど、リノベーションされた物件の家賃であれば払えるといったことも考えられます。

現在のトレンドに合わせられる

新型コロナウイルスの影響により、テレワークが普及してきています。「駅から近い」、「交通の便がよい」といった条件を満たしていなくても、ニーズを満たせることがあります。たとえば、リノベーションによって、仕事部屋とプライベートの部屋を分けた構造にするといったことです。現在のトレンドに合わせたリノベーションによって、その物件の価値を生み出せるのです。

賃貸物件をリノベーションする際のポイント

メリットの多いリノベーションですが、実行する前に、周到な計画が必要です。リノベーションを検討する際に、押さえておくポイントを以下で解説します。

立地ごとのニーズを考えておく

立地ごとに「求められるニーズ」を押さえておきましょう。学生街であれば、家賃が安く、1人暮らしに適した物件の需要が見込まれるでしょう。それに合わせて、1人暮らし向けの部屋にリノベーションするのも1つです。ファミリー層の多い土地であれば、保育園に近い物件が、リノベーション候補となることも考えられます。個々の立地ごとにニーズを把握する必要があります。

リノベーションのコンセプトを考えておく

立地ごとのニーズを踏まえたら、次はリノベーションの方向性を定めます。ファミリー層が多い立地であれば、「部屋の数を多くする」ことが物件の強みになり得ます。料理中も子どもを見守ることが可能な「対面式のキッチン」は、小さな子どもがいる家庭には魅力的でしょう。何をアピールポイントとするか、入念に考えておくことが大切です。

できないことも想定しておく

リノベーションのコンセプトが決まったとしても、必ずしも希望通りにリノベーションできるとは限りません。建物の構造により、できないこともあるからです。たとえば、建物の構造を支える柱や梁、壁は壊せません。他にも、給排水管の位置によっては、キッチンやトイレなど、水回りの設備移動は難しい場合も多いでしょう。 業者には明確なコンセプトを提示し、現地調査に立ち会う際には、「できないこと」を確認しておく必要があります。場合によっては、この段階で計画を調整しなければならないことも想定しておきましょう。

賃貸物件のリノベーションを決める前の注意点

リノベーションを決める前に、押さえておくべき注意点についてもご紹介します。事前に確認しておくことで、スムーズにリノベーションができます。

不動産業者と家賃の相場や実行について相談する

「リノベーションをやる価値があるか」、「家賃の相場はいくらが妥当か」など、不動産屋と相談しておきましょう。需要がなければリノベーションの意味がありません。綿密な相談のうえで、リノベーションを決定する必要があります。

見積り額を比較する 想定外の出費も

リノベーションの計画について、複数の業者と相談することが大切です。業者によって、どのようなリノベーションをしてくれるか異なるからです。業者によっては、できるだけニーズに応えようといろいろ考えてくれる場合もあります。また、できないことに対して代替案を出してくれるケースもあります。

また、業者の見積り額を比較することも大切です。また、建物を壊した後に、追加費用が必要だとわかる場合もあります。見積もりの際には、その金額も見越しておく必要があります。

建物の耐震性

1981年以前に建築された建物は、耐震性が不十分な場合もあります。耐震診断の結果によっては、リノベーションより前に、耐震工事が必要になりますので、注意が必要です。1981年以降の耐震基準を満たした物件のリノベーションの方が、時間がかからないでしょう。

まとめ

今まで空き家となってしまっていた賃貸物件が、リノベーションによって大きく生まれ変わります。周到に計画・準備した上でリノベーションを依頼してみませんか。「有限会社ビーレックス」では、隅々まで配慮の行き届いた、魅力的なリノベーションをご提案致します。賃貸物件のリノベーションを検討されている大家さんは、ぜひ、お気軽にご相談ください。